婚約とは文字通り「結婚の約束をすること」だというのは、皆さんご存知だと思います。 しかし、いざご自身の結婚が現実的になってくると、「何をもって“婚約した”ということになるのだろうか?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。 ここでは、「婚約」について、その意味するところや一般的な方法などをご紹介します。
冒頭でお伝えしたとおり、婚約とは「結婚を約束すること」を意味します。 婚約には、結婚する時のような法的な手続きはありません。 たとえ口約束でも、相手と結婚するという意思を互いに確認しあい、約束した時点で婚約が成立したことになります。 一般的には、カップルの一方が相手に「結婚してください」とプロポーズを行い、その承諾を得た時点で「婚約した」ということが多いようです。
婚約には、カップルが互いを生涯の伴侶と認め、結婚へ向けて歩んでいくための約束という意味があるとお伝えしました。 実は多くの場合、婚約にはもう一つ大きな役割があります。 それは、「二人が結婚することを周囲の人たちに伝える」という意味合いです。 それぞれの家族や親戚などに、「二人はもうすぐ結婚します」という意思を知らせ認めてもらうことで、婚約がより公的で確かな約束となるのです。
ここまでにお伝えしてきたように、婚約には「二人の間で約束を交わす」「約束を周知する」という二つの意味があります。 二人の間での約束という意味では、口約束やプロポーズだけで婚約と言えますが、周知するという意味において婚約にはさまざまなスタイルがあると言えます。その主なものをいくつかご紹介します。
「結納」は日本に古くからある婚約の儀式です。結納には両家が親類として結びつくことを祝うという意味合いがあり、現在でも結納をもって婚約とすることは多いでしょう。ただし、その形式は伝統に則った正式なものとは限らず、両家の顔合わせの意味合いが大きい略式のスタイルで行われることが増えているようです。
結納よりもう少し気楽で、周知の意味が大きい方法として「婚約披露パーティー」を開催するケースも増えています。家族や親戚、親しい友人たちを招いてアットホームな雰囲気で行われることが多く、人気の婚約披露方法です。
結婚式を教会で行うカップルが増えていることもあり、キリスト教式の「婚約式」を行うケースも増えているようです。キリスト教信者のカップルの場合以外は、家族や友人など出席者の前で結婚を誓うという形になります。比較的カジュアルな雰囲気で行われるケースも多く見られます。
正式な結納を行う場合は結納品や結納金を取り交わしますが、結納を行わず両家顔合わせの食事会などの際に、婚約記念品を贈り合うということも増えています。多くの場合、男性から女性への婚約記念品は婚約指輪となります。一方、女性から男性へは腕時計やスーツなどといったものが選ばれるのが一般的です。
婚約について、その意味合いや一般的な方法などをご紹介しました。 婚約スタイルについては、結婚する二人や家族などとよく話し合って二人に合う方法を選ぶことをおすすめします。